nekuradjです。
「クラブDJ」「バトルDJ」
「ラジオDJ」「ライブDJ」など
世界中には様々なタイプのDJがいますが
中でも特にパフォーマンス性に優れた
「バトルDJ」の祭典の場である
DMC World DJ Championships
について簡単にまとめたいと思います。
バトルDJに関する記事は過去何度か書いておりますので
バトルDJの役割なんかは以下のリンクからご覧いただければと思います。
DMC World DJ Championshipsとは?
DMC World DJ Championships の
DMCとは「DISCO MIX CLUB」の略であり
これはイギリスを拠点に活動する
DJに関わる大会やいろいろな企画、運営をして
音楽を広め、盛り上げていくために結成された
会員制団体の名前です。
このDMCが主催する
1年に1度、世界一のバトルDJを決める大会が
DMC World DJ Championshipsです。
DMC World DJ Championshipsの歴史
今現在、世界中でバトルDJが競う大会は多く存在しますが
その中でもDMC World DJ Championships(以下DMC)は
世界でも一番歴史の深い、バトルDJであれば誰もが知る
そして、誰もが入賞に憧れる大会です。
その歴史は、今から30年以上も前に遡り
1985年のイギリスのロンドンから始まります。
当時イギリスの国営放送のプロデューサーであった
Tony Princeという人物が
「DJこそが明日の音楽の中枢を担う」
という考えの下、世界的なDJのネットワークを拡大するため
DMCという大会をロンドンで開催したのが発端となりました
DMCの日本大会は
1989年に初めて日本支部(DMC JAPAN)が発足し
日本大会がスタートしました。
(現在では日本を含め40ヵ国以上の支部があります。)
DMCの主な部門とルール
DMCには2019年現在
「シングル部門」と「バトル部門」の
2部門で大会が構成されております。
シングル部門
(通常は地方予選からスタートしますが、今回は省きます。)
シングル部門は
1人6分間のルーティンを披露し
審査員の採点方式でジャッジするルールです。
リズムキープを軸として
「スクラッチ」や「ビートジャグリング」
などのテクニックを競う部門となっております。
その他、ルーティンの構成力や構成のオリジナリティなども
採点基準となり、ジャッジの持つ採点シートの合計得点によって
大会の最後に順位が決まる流れです。
過去のDMCワールドチャンピオンの動画をいくつか
以下にリンクを貼っておきますので、お時間ある方は
シングル部門チャンピオン達の超絶プレイをぜひ体感してください。
2014年 シングル部門チャンピオン – Mr Switch (UK)
2018年 シングル部門チャンピオン – DJ Skillz (France)
2012年 シングル部門チャンピオン – DJ 威蔵 (Japan)
上で紹介したのは、僕個人が特に好きな
歴代の世界チャンピオンのルーティンです。
バトル部門
先ほどのシングル部門とは違いトーナメント形式で行われます。
1対1で1人60秒〜90秒のルーティンを
2本ずつ交互に披露するというルールです。
シングル部門と同じように「スクラッチ」や「ビートジャグリング」の
スキルを競いますがバトル部門ですので、いかに相手のルーティンに対して
アンサーを上手く返せるかというのもジャッジの大きな判定基準となります。
ジャッジはオーディエンスの票が1票と、ルーティン終了後
審査員が旗を上げることでポイントが加算される方式で
その場で勝敗が決まるという流れです。
シングル部門とは違い、バトル部門は負けると即終了。
持ってきたルーティンを全て披露できない可能性大という
なんとも熾烈な戦いです。
そんなバトル部門の動画もいくつか貼っておきますので
お時間ある方はぜひ見てください。
2016年 バトル部門決勝 – DJ Fummy vs Erick Jay
2017年 バトル部門決勝 – DJ Yukichi vs DJ DWELLS
2016年と2017年の決勝の模様ですが動画を見てわかる通り
どちらも日本人が決勝に勝ち上がっております。
近年、日本は非常に強豪国なんです。
DMC World の歴代日本チャンピオン
1985年から始まったこの大会ですが
先述したように、近年の日本のバトルDJは
非常にハイレベルとなってる印象があります。
そんな我が日本から
世界チャンピオンになったDJを紹介します。
DJ Kentaro (2002年 シングル部門優勝)
DJ Akakabe (2004年 バトル部門優勝)
DJ Co-Ma (2006年 バトル部門優勝)
Kireek(DJ Hi-C and DJ Yasa)(2007年 – 2011年 チーム部門優勝)
DJ 威蔵 (2012年 シングル部門優勝)
DJ Yuto (2016年 シングル部門優勝)
DJ RENA (2017年 シングル部門優勝)※最年少優勝
DJ 諭吉 (2017年 バトル部門優勝)
DJ 松永 (2019年 バトル部門優勝)
優勝こそ逃しましたが、実際には
2位が日本人というケースもかなり多いです。
バトルDJは1年に1度のこの日のために全てを賭けて戦うわけで
アスリート級のストイックさが必要なんです。
6分間や、わずか90秒や60秒のために1年という長い時間を費やし
スキル磨き上げ、DMCで最高のパフォーマンスを披露します。
そこがバトルDJの最大の魅力と言えるでしょう。感動モノです。
DMCは毎年、DOMMUNEで決勝大会の模様が無料配信されておりますので
もし興味が湧いた方は、会場に足を運べない場合は是非配信でご覧ください。
DMCのホームページや公式Twitterなどで大会の予定日などは
チェックできますので、是非こちらも合わせてチェックしましょう。
彼らを見習って自分も日々練習に励みたいと思います。
それでは、今回はこの辺で。
最後までご覧いただきありがとうございました。