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ラッパーやDJがよく使うヒップホップ用語まとめ(超初級編)

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用語(スラング)

 

今回はヒップホップの専門用語について、いくつか紹介していきます。

 

まずヒップホップって専門用語がやたらと多いんですよね(^_^;)

 

アメリカ発祥の文化なので、ヒップホップに関心の無い日本人からするとわからないのも無理ないんですけどね。挨拶1つするにしても独特ですし・・・笑

 

ということでヒップホップ界隈でも特に定着している、タイトルにも書いた通り「ラッパーやDJがよく使うヒップホップ用語」完全ヒップホップ初心者向けバージョン(超初級編)でご紹介していきたいと思います!

 

 

ラッパーが使う用語

 

Lyric(リリック)

 

リリックって言葉は聞いたことある人も多いと思います。実はリリックってヒップホップの専門用語では無いんですけど、日本では特にラッパーがよく使う言葉なので取り上げますね。

 

リリックは英語で歌詞を意味します。日本人のラッパーは歌詞のことをほぼ必ず「リリック」と言います。

 

直訳すると「叙情詩」となり、叙情とは感情をあらわすという意味です。ラップの内容は特にノンフィクションな話が多く、自分の経験や様々なコンテンツに抱く感情を元に書かれることが多いので、特に感情が現れる音楽という観点で見ればリリックという言葉はマッチしてるんだと思います。

 

 

Freestyle(フリースタイル)

 

最近ではよく聞く言葉になりましたね。ラップ以外のコンテンツでも使われたりします。

 

Free(自由)のStyle(スタイル)ですので用意したリリックではなく、その場で即興でラップを披露することを指します。音楽が無くてもフリースタイルすることは可能です。ただ基本的にはインストの音楽をかけながらフリースタイルをしたり、ヒューマンビートボックスの中でラップするのが主流です。

 

ラップの内容はバトル形式(相手を罵倒し合うラップ)だったり、仲間内でピースな内容をラップしたり、時には尊敬する相手に対して褒め合うようなフリースタイルもあります。フリースタイルと聞くと悪口を言い合うイメージがある人も多いと思いますが、それだけではありません。

 

ここ数年ではテレビ番組「フリースタイルダンジョン」の人気もあり、フリースタイルを遊び感覚でやってる学生や大人たちも出てきてます。一昔前では考えられないような時代ですね。

 

 

Cipher(サイファー)

 

これも最近ではフリースタイルの普及と共にセットでよく聞くようになりました。巷ではよく見かける光景になりましたね。

 

サイファーとは路上などでラッパー達が輪になってフリースタイルする事を指します。語源は以下ウィキペディア大先生の言葉を引用させて頂きます。

 

サイファーはアラビア語で「ゼロ」という意味であり、ゼロ(0)は輪っかのため、「みんなで輪になっている」という姿を、ゼロに見立てたとされる[3]

引用元:wikipedia

 

なるほど、確かに。

 

 

 

Rhyme(ライム)

 

ライムは直訳するとという意味です。

 

ただし、ラップ用語として使われる場合は単に韻だけを指す言葉というより押韻(韻を踏むこと)韻を踏んだ歌詞を指すことが多いです。

 

「韻」という言葉の意味は説明する必要もないと思いますが母音を合わせることです。

 

「ライムの仕方がカッコいい。」とか「完璧なライムだね。」と言って使われることが多いと思います。

 

 

Flow(フロウ)

 

フロウは直訳すると流れという意味です。

 

ラップで使われるフロウとはリリックの言い回しを指します。

 

先ほどの「ライム」と意味がごちゃ混ぜになってしまってる人が多い印象があります。ライムとは「韻を踏むこと」と表現しましたが、それに対しフロウは「韻を踏むこと」では無く韻を踏んだ歌詞をメロディにすることと表現するとわかりやすいと思います。要はやはり言い回しですね。笑

 

ラッパーによって歌い方はバラバラなので、十人十色のフロウがあるわけです。個人的にはBES(from SWANKY SWIPE)のフロウがとてつもなくカッコ良くてオススメです。声質も日本人ラッパーの中では群を抜いてカッコイイです。これからヒップホップを聴き始めるという方には是非聴いて欲しいです。

 

愚痴か?否か? / SWANKY SWIPE

 

 

Punch Line(パンチライン)

 

パンチラインは説明する人によって表現がいろいろあると思いますが印象に残るリリック心に響いたリリックといったニュアンスで使われます。

 

受け取る側でパンチラインはそれぞれ異なります。ライムのカッコ良さだったり、韻を踏んでなかったとしても印象に強く残るようなリアルなメッセージもパンチラインだったりします。

 

筆者のパンチラインを1つ紹介すると、2009年に「TERIYAKI BEEF」というSEEDAとGEEKのOKIがTERITAKI BOYZをディスした曲があるんですけど、短時間で作ったという割に非常にリリックの内容が面白くて、特にSEEDAが俺に触れたら落ちる言葉の囲いと言って見せたのがかなり痺れました。

 

 

DJに関する用語

 

DJ用語はラップ用語とは比べ物にならない程多いです。笑

 

DJプレイに関する用語、機材やレコードに関連する用語など、挙げればきりがないので今回はDJプレイに関する用語を取り上げてみました。

 

 

頭出し

 

DJプレイ(ミックス)をする際、曲(音)の始まる部分の音を出す行為を指します。DJプレイの基礎でありこれが出来なければDJとして話になりません。

 

今はCDJやPCDJの普及によって、初心者でもボタン1つでキレイに頭出しが出来る時代になりましたが、アナログレコードで頭出しをするにはレコードを押し出す力加減がコツになるなので、アナログレコードでDJのキャリアをスタートさせると意外とこの頭出しに苦労する人が多いです。

 

 

針飛び

 

「音飛び」とも言いますが、振動やレコード表面の傷によってレコード針が跳ねて音が途切れてしまう現象を指します。

 

これもアナログレコードでプレイするDJ限定の用語です。CDJやPCDJではそんな心配する必要はなくなりました。便利な時代になりました。

 

 

Beats Per Minute(ビート・パー・ミニット)

 

Beats Per Minuteは略して「BPM(ビー・ピー・エム)」と呼ばれることが一般的です。曲のテンポを表す用語です。

 

ビート(Beats) /(Par) 分(Minute)

 

と言っても分からない方もいると思いますのでもう少し噛み砕くと1分間に何拍あるかということです。1分間に90拍あればBPM90となりますし、100拍あればBPMは100です。ヒップホップはジャンルによってBPMの帯域はバラバラですが、流行りのトラップ系であればBPM70前後、ブーンバップとかだとBPM90前後が多いです。

 

拍やBPMの数え方については、以前詳しくまとめた記事がありますのでお時間あればそちらも是非ご覧ください。

 

 

 

Marking(マーキング)

 

直訳すると印を付けることです。何に印を付けるかというと、それはレコードです。

 

レコードに馴染みのない方は想像してもらいたいのですが、スマホなどで音楽を聴く時って曲の途中で気になる歌詞とかあった場合は画面を見ればそれが何分何秒で流れた部分か分かりますよね。アナログレコードの場合はこの確認が出来ないんです。

 

なので、自分の好きな場所から音を出すためにはレコードにシールを貼って印を付けておくんです。そうすれば次に曲をかける時はそのシールの位置を頼りに針を落とせば自分の出したい音が出せるようになってる。って仕組みです。その音を探す手間を省いているわけです。

 

 

ドタる

 

最近のDJはあまり使わない言葉かもしれませんが、初心者DJにありがちなので紹介しておきます。

 

ドタるとは曲と曲をミックスする際に互いの曲のテンポがズレて自然な曲の切り替えが出来てないことを指します。

 

少しでもテンポがズレたミックスをすると、踊っている人たちはズッコケてしまい違和感を与えるのでここも頭出し同様にDJプレイの基礎となります。

 

 

その他ヒップホップでよく使われる用語

 

最後にラッパーもDJも共通してよく使う用語をご紹介します。

 

 

a.k.a.(エー・ケー・エー)

 

a.k.a.とはalso known asの略で、直訳すると別名という意味です。よく「DJ ○○○ a.k.a. △△△」みたいな名前って見た事ありませんか?

 

DJやラッパーの名前にはよく使われます。人によっては別名が何個もあってa.k.a.がいくつも連なってる人もたまに見掛けたりします。笑

 

 

Rrepresent(レペゼン)

 

レペゼンは直訳すると代表するという意味です。これも最近では「レペゼン地球」とか出てきたことで若者の間ではよく耳にする言葉かなと思います。

 

よく地元を離れた場所で活動するラッパーやDJが「レペゼン○○○」と言って「○○○という街を背負ってる」的なニュアンスで使われます。あとは出身地だけでなく自分のチーム名を入れてレペゼンを使ったりもします。

 

Representは本当は「リプレゼント」と読まれますが、ネイティブな人たちの発音が「レペゼン」と聞こえるので、それがそのまま用語になったイメージです。

 

 

Dope(ドープ)

 

これもヒップホップ界隈では使用頻度かなり高めです。

 

ドープの直訳は「麻薬」とか「競走馬に使う興奮剤」を指しますが、ヒップホップ的な意味としてはカッコいいとかヤバいといったような意味になります。

 

Cool(クール)よりそのさらに1段上にある異次元のカッコよさみたいな。ぶっ飛んでるようなカッコ良さを指します。そんな音楽に出会った時は「これクソドープだな」とか言ったりしますね。

 

 

Classic(クラシック)

 

クラシック音楽のクラシックと同じ言葉ですね。直訳すると一流とか最高水準という意味です。

 

つまり、時代に左右されず後世に語り継がれるような時代が経過しても輝き続ける作品を指す言葉です。

 

メディアに取り上げられる際に「クラシック確実!」なんて使われたりもします。最近では個人の感覚で安易にクラシックと言われることも多いですが、先述した通り「最高水準」として扱われるべき作品へ贈られる言葉なので、相当なインパクトがなければクラシックとは言えません。

 

世界が認めるヒップホップ・クラシックはアメリカのヒップホップ雑誌「The Source」の名物コーナー「5本マイク・レーティング・システム」にてマイク5本を獲得した作品が代表的なクラシック作品と言えるでしょう。

 

 

Ghetto(ゲットー)

 

ゲットーとはスラム街や、貧しい生活をしている地域を指すのが一般的です。

 

ウィキペディア先生によると

中世ヨーロッパにおいてユダヤ人が法律によって居住を強制された市街地区を指す

引用元:wikipedia

 

とのことですが、日本では単に荒れている空間のことを広くゲットーと呼んだりします。

 

 


 

 

以上、ヒップホップ界隈でよく使われるヒップホップ用語まとめでした。

 

ヒップホップ用語はまだまだたくさんありますし、実は有名ラッパーやDJが発した言葉がそのまま用語として定着してしまうことも多いので、日に日に増えていってるのが現状です。笑

 

今後も有名なヒップホップ用語を紹介する記事は定期的に更新していきたいと思います。

 

 

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