DEV LARGEとは?NYから日本語ラップの逆輸入、リリックやトラックの魅力など

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Artist

 

 

nekuradjです。

 

今回は日本語ラップ界における超絶大物ラッパーDEV LARGE(以下:D.L)さんを紹介をします。

 

DEV LARGE

出典:cinra.net

 

2015年の5月4日、彼が45歳という若さでこの世を去ってから今日で5年の歳月が経ちました。

 

追悼の意も込めつつ、当記事ではDEV LARGEというアーティストの活躍をまとめました。

 

 

DEV LARGEの来歴

出典:natalie.mu

 

DEV LARGE(デヴ・ラージ)
本名:今 秀明(こん ひであき)

1969年11月24日生まれ
東京都渋谷区代々木出身

 

小学4年の時に親の転勤により中学卒業までをアメリカ(ニューヨーク)で暮らし、その後日本に戻るも、高校を卒業後に再び渡米。

 

1989年ニューヨークに在住していた頃、現地のヒップホップシーンを目の当たりにし、当時同じくニューヨークに在住していた「CQ」「NIPPS」「DJ MASTERKEY」とBUDDHAの前身グループとなる「うわさのチャンネル」を結成。(D.LとMASTERKEYはこの頃ニューヨークでDJとしてのキャリアをスタートさせています。)

 

その後「NUMB BRAIN」「NUMB BRAIN BUDDHA BRAND」などグループ名を変えていきますが、1990年「BUDDHA BRAND(以下:BUDDHA)」に改名し、ここから本格的に活動を開始します。

 

この頃、MICROPHONE PAGERMUROYOU THE ROCK★などがニューヨークに訪れており、その際にD.Lが現地をアテンドするなど、日本のヒップホップシーンとも徐々に繋がりが生まれていったといいます。

 

 

BUDDHA BRANDという黒船の逆輸入

BUDDHA BRAND

出典:news.spaceshowertv.com

 

BUDDHA BRANDとして制作した「ILLSON」「FUNKY METHODIST」が収録されたデモテープを持ってD.Lは日本に一度帰国。日本語ラップ関係者へデモテープを渡し歩き、積極的なコミュニケーションと、BUDDHAのプロモーション活動を地道に行います。

 

ILLSON / BUDDHA BRAND

 

FUNKY METHODIST / BUDDHA BRAND

 

このデモテープが「さんぴんキャンプ」の提唱者ECDの耳に留まり、BUDDHAは帰国前から日本のヒップホップシーンの注目を集めます。(D.Lは一時帰国した際に、さんぴんキャンプの開催にあたってLAMP EYEの「証言」の収録や、メジャーレーベルとの契約の話を聞いていたそうです。)

 

ECD

出典:clubberia.com

 

1993年5月にはニューヨークでヒップホップ登竜門と言われる「Lyricist Lounge」で初ステージを経験。その後も他のイベント出演などニューヨークで精力的な活動を展開し、1995年に日本での本格的な活動をするため、いよいよ帰国。

 

帰国後、D.Lは以前聞かされていたメジャーレーベルとの契約話をBUDDHAのメンバーに相談し、メンバーの同意により1996年にエイベックス・エンタテインメントのレコードレーベル「cutting edge」よりデビューシングル「人間発電所」をリリース。(アナログ盤は1995年12月にリリース)

 

この「人間発電所」が日本のシーンに与えた衝撃はまさに「黒船」といっても過言ではありませんでした。
何が凄かったって、人間発電所のシングルは今までヒップホップに興味がなかった人達までもが手を出すという異例の現象が起こる程で、日本語ラップシーンが一般の耳にも届く圧巻の大作になってしまっているということ。

 

人間発電所 / BUDDHA BRAND

 

 

DEV LARGEのリリック

出典:bit-corleone.com

 

こうして日本語ラップシーンの火付け役の一端を担ったBUDDHA

D.Lはそれまで日本語ラップ史には見られなかった英語と日本語を巧みに織り交ぜたスタイル(彼はそれを「Broken Words(ブロークン・ワーズ)」と呼んでいる。)で圧倒的な独自性を示し、一気に日本語ラップシーンの成長に拍車を掛けました。

 

Creepy NutsR-指定とDJ松永もBUDDHAの魅力をラジオで話してます。

R-指定:日本語の歌詞なんだけど、英語も混ざってて歌詞がとにかくILL(病んでる、ぶっ飛んでる)そういう表現が一番しっくりくるようなタイプのかっこよさ。聞いてて意味が分かって「ハッ」とする上手いリリックと言うよりか、言葉の並びが気持ち良い。口に出して真似したくなるような無茶苦茶な言葉が繋がれている。リリックもちゃんと面白いし、ついつい口に出したくなる。

DJ松永:スゲーキャッチー。今見たらむっちゃ難解なのに、中学生の時の俺が人間発電所を一聴して好きって思ったんだよね。HIPHOPに疎い人間が一聴して好きと思えるキャッチーさがある。

引用:「Creepy Nutsのオールナイトニッポン0(ZERO)」にて

 

 

そのエキセントリックだがキャッチーなリリックは、先述したように周囲のヒップホップ好き「以外」の人達にもBUDDHAは認められていきます。

 

DEV LARGEのトラック

BUDDHAの魅力はリリックだけでなく、D.Lの作るトラックにもあります。
タフでソウルフルな黒いドープトラックもあれば「FUNKY METHODIST」「ブッダの休日」といった説明不要のチルトラック。D.Lの作るビートもまたインパクトがあり当時の日本語ラップシーンには衝撃的でした。トラックでもD.Lがニューヨークで吸収した要素を存分に発揮し、BUDDHAの表情を大きく決定づけます。

 

Ill Dendoumono ’99 version / BUDDHA BRAND
ファンキーでタフなトラックが魅力的な一曲

 

ブッダの休日 / BUDDHA BRAND
不朽の名作。超絶なチルトラック

 

 

ソロとしての活動

 

1997年にBUDDHAのメンバーであるNIPPSがグループを脱退。

それ以降BUDDHAの活動は失速し、D.Lを含め各メンバーはソロとして活動を続けていくことになります。

 

2005年3月、D.Lは自身がトラックメイカー、プロデューサーである事を改めて示すため「DEVLARGE THE EYEINHITAE」名義で1stインストアルバム「KUROFUNE 9000」をLibyus Musicからリリースします。

 

KUROFUNE 9000

出典:hmv.co.jp

 

 

LIBYUS(DEEP SEA MIX) / DEVLARGE THE EYEINHITAE
このアルバムもイルでドープなトラックが詰まっていて
個人的に超好きです。

 

Animan(Meditations) / DEVLARGE THE EYEINHITAE

 

その後もシングルやコンピレーションアルバムのリリースなど活動を続け、2006年11月にはソロとして初のスタジオアルバム「THE ALBUM (ADMONITIONS)」をリリース。これが超絶カッコいい。

 

THE ALBUM (ADMONITIONS)

出典:hiphopflava.net

 

強靭なオリジナリティ溢れるグルーヴ満載のトラックに、相変わらずな唯一無二のフロウが炸裂する骨太なアルバムになっており、改めてD.Lの存在を大きく知らしめた貴重な作品と言えるでしょう。是非これはアルバムを買ってじっくり聴いてほしいです。

 

盲目時代 (BLIND AGE 2006) / DEV LARGE

 

Manifest (粉骨砕身) / DEV LARGE

 

 

最後に(D.Lのアティチュードと追悼曲)

 

D.Lが日本語ラップシーンに与えた影響は計り知れず、生前残した数々の音源は永遠に我々の中で生き続けます。そして彼の筋の通ったアティチュードはヒップホップのアティチュード。それはこの先もずっと心の底から尊敬され、ファンの間で語り継がれることでしょう。

 

真夜中の王国でのインタビューにて。
DEV LARGEの音楽に対する

熱いアティチュードが語られています。
1:23辺りから観るのをオススメします。

 

時ヨ止マレ feat. MURO & PUSHIM / 東京弐拾伍時
NITRO MICROPHONE UNDERGROUNDから派生した
DABO、MACKA-CHIN、SUIKEN、S-WORDからなるユニットが
MUROとPUSHIMを迎えたD.L追悼曲

 

 

「時ヨ止マレ」で個人的にはSUIKENの

「試練の時に揺らいじゃ困る このままこれでいいんだって笑う」

ってリリックが動揺の中で自分なりに昇華する行為に捉えられて結構刺さりました。

 

最後に映るD.Lの

「日本語ラップは永遠に続くぜ お前達サポーターがいるから出来るんだけどね」

このメッセージは我々のこれから使命ですね。

 

 

D.Lの追悼イベント
「D.L PRESENTS HUSTLERS CONVENTION NIGHT」
「証言」のD.Lパートをみんなで歌う部分は
何度見ても胸が熱くなります。
5:23からD.Lパートが始まります。

 

 


 

こうやって振り返ってみると、D.Lの音楽性はもちろんですが、何よりすごいのは彼の威厳やストイックさからなるその存在感ですね。

 

この境地に行き着くには相当なタフさというか、精神的に出来上がっていないと魅せられないオーラというか、兎に角、問答無用でカッコいい。

 

D.Lの音楽からは自分自身で考え行動することの大切さを教えられます。

 

この先こんな存在感がある偉大なラッパーはなかなか現れないでしょう。

 

ILLで1番イカす MC That’s me me
イカれてる イっちゃってる 異ノーマル
普通じゃない 並み外れてる

 

今でも最高なラッパーです。

 

まさにOne Of The Best Yet!

 

出典:fnmnl.tv

 

 

 

R.I.P.  DEV LARGE

 

 

 

 

最後までご覧いただきありがとうございます。

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