ヒップホップ初心者向けの情報を発信しているブログですが、アナリティクスやサチコなんかを見ていて一番流入の多い検索ワードは「ヒップホップ用語」や「スラング」です。
ヒップホップ初心者がヘッズと絡むと、まあまあ序盤に立ちはだかる壁なんじゃないかと思います。
音楽ジャンルごとそりゃあ専門用語は色々ありますが、ヒップホップは他の音楽ジャンルに比べると、もしかしたら少し多い方かもしれないです。
専門用語が会話の途中で出てきたら突然話に入れなくなる。なんか聞いたことあるワードなんだけど何のこと言ってるんだっけ・・・どんな意味だっけ・・・?
そんな体験を昔僕はよくしました。
友達とヒップホップの会話をしていて
ってなった結果、この記事にたどり着いたんですよね?
その悩み、解決していきましょう。
ウェッサイの言葉の意味
意味を知る前に、ウェッサイは「West Side(ウエスト・サイド)」を略して言っている言葉ということは覚えておきましょう。
意味はそのままと言えばそのままですが、アメリカ西側に位置するLAやカリフォルニア州を中心に生まれた音楽ジャンルのことです。
ウェッサイのことを「西海岸」と言ってる人もたまに見かけます。
ウェッサイってどんな音楽?
LAなどのギャングやドラッグ、ローライダーに乗って成り上がった自分をアピールするような状況を表現したラップスタイルがウェッサイと主に呼ばれてます。
しかし現代ではリリックというよりか、音楽の雰囲気でウェッサイと呼ぶことも多いように感じられます。まあ特にその辺の決まりみたいなものはないと思いますが。
音楽的な解釈でいうと、西海岸出身でウェッサイを世界に広めた重要人物と言っても過言ではない「Dr.Dre」が作っていた音楽はほぼ全てウェッサイと言ってもいいと思います。
ウェッサイ音楽の代表して扱われるのは「G-Funk」というジャンルです。
関連記事:Gファンクとは?歴史や音楽性など。ヒップホップを聴くなら抑えるべきジャンルです。
実際にどんな音楽か聴いてみましょう。
Nuthin’ But A G Thang feat, Snoop Dogg / Dr.Dre
Still D.R.E. feat, Snoop Dogg / Dr.Dre
California Love feat, Dr.Dre / 2Pac
The Next Episode feat, Snoop Dogg, Kurupt, Nate Dogg / Dr.Dre
何となく雰囲気は伝わりますかね?これがDr.Dreの作るG-Funkであり、ウェッサイと呼ばれる音楽です。
音楽を聴いてもイマイチピンと来てない方へもう少し文章に起こすと
俗にいうG-Funk(ウェッサイ)は以下の要素を含んでいる音楽と言えるでしょう
これを意識して、もう一回聴いてみて下さい。あ〜こういうことかってなると思います。
この3つの要素を含んでいる曲の上でラップしていたら、それはもうウェッサイ系と言っていいでしょう。
少し余談ですが、RIZINで活躍するMMAファイターの萩原京平さんの入場曲に「The Next Episode」が使われていて、地元大阪のジムの名前も「SMOKER GYM(スモーカージム)」ということで、今物凄く注目を集めている人物なので、格闘技好きでヒップホップに無縁だった人たちにもウェッサイが広まる良い宣伝になっていると思います。スモーカージムの中にはSnoopの絵なども飾られているようです。
ウェッサイを代表するアーティスト
今や音楽ジャンルの1つとして世界各国のウェッサイ系音楽がありますが、オリジナルのウェッサイ出身のアーティストはDr.Dreを含めそれを取り巻いていた「N.W.A」や「213(トゥーワンスリー)」「Death Rowメンバー」が主であると言えるでしょう。
N.W.A
出典:nme-jp.com
213
Death Row Records
上記のグループは全員有名なラッパーではありますが、中でも当時飛び抜けて影響力があったのは「Snoop Dogg」と「2Pac」ではないでしょうか。
Snoop Dogg
出典:floormag.net
2Pac
出典:hiphople.com
Snoopと2Pacはウェッサイを代表して90年代から今現在に至るまでに多くにファンを獲得してきました。共にキャラクター性が抜群でラップの声なんかも特徴的で、ここを通らずにウェッサイに限らずヒップホップは語れません。
Who Am I / Snoop Dogg
Gin And Juice / Snoop Dogg
To Live And Die in L.A. / 2Pac
I Get Around / 2Pac
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これだけしっかり聴き込んでいれば、ウェッサイという言葉や音楽についての理解は大丈夫でしょう。
ただ、何となく気になっている方もいるかもしれませんがウェッサイがあるなら「イーストサイド」もあるの?ってなりませんか。
イーストサイドももちろんあります。なんならサイスサイドもある。ミドルイースト(割と北部の方)の音楽ジャンルもあります。そこから90年代以降、日本のヒップホップ、ヨーロッパのヒップホップ、コリアのヒップホップ、インドのヒップホップみたいに世界各国にヒップホップが広まり派生していきました。
ヒップホップは今や国や地域によって様々な特徴がありますが、解釈が人によって違ったりするジャンルもあるので一先ず今日はウェッサイの意味を理解、再確認していただければと思いこの記事を書きました。
そんな感じ、終わり。