ヒップホップにまつわるスラングをご紹介していきます。今回は第二弾です。
第一弾については以下のリンクからご覧ください。
前回説明した通りスラングとは、ある特定の仲間内だけで使っている隠語や、公の場で発言し辛い言葉を別の言い方に置き換えた言葉のことです。
今回もヒップホップ界隈ではよく使われるスラング、ラップの歌詞などにもよく出てくるようなスラングをまとめてみました。
2020
ヒップホップスラング 5選
hot(ホット)
hotというスラングは「魅力的」とか「イケてる」モノを指すときに使います。
hotの直訳は「熱い」ですよね。たしかに日本でもイケてるものに対して「それアツいね!」とか言ったりしますよね。そんなニュアンスでしょう。
ill(イル)
ヒップホップ界隈では有名なスラングです。
「イル(ill)」の直訳は「病気」ですよね。スラングで言うillのニュアンスは「病的なヤバさ」っていうんですかね。
カッコ良いモノを表現するときに出てくる用語ってけっこう色々あるんですけど(クール、ホット、デフ、ドープなど)その中でも一際ぶっ飛んでるカッコ良よさを表現するときに使うのがillです。
nigga(ニガー)
これは「黒人」を指すスラングとして有名です。ただし外国で黒人に対して使うのはタブーです。niggaという言葉は黒人に対し侮蔑的な意味を持つからです。
もともとは中立的で軽蔑的な意味合いは薄かったようですが、昔の植民地化の過程などで白人が黒人を侮蔑する意味で使うようになりそのまま現在の黒人に対して悪いイメージをもたらしているそうです。
元プロ野球選手の新庄剛志さんがニューヨーク・メッツ時代、コーヒーを飲んでつい「苦っ!(ニガッ!)」と言った際、黒人選手が勘違いして新庄さんに殴りかかろうとしたとうエピーソードがあったそうです。
R.I.P.(リップ)
先にごめんなさい。これ正直スラングではないのですが・・・ヒップホップ界隈でもよく出る言葉なので紹介しておきます。
RIPとはもともとはラテン語の「requiescat in pace(レクイエストキャット・イン・ピース)」という言葉からきており、英訳すると「rest in peace(レスト・イン・ピース)=安らかに眠れ」という意味になります。
なので亡くなった人へ向けた言葉です。
キリスト教のお葬式で使われる言葉であり、日本語に直すと「ご冥福をお祈りします」というニュアンスが近いでしょう。これを略してR.I.P.と表現しています。
cream(クリーム)
アイスクリームとかホイップクリームのcreamと同じスペルですが、もちろん意味は違います。
アメリカ東海岸を代表するヒップホップグループWU-TANG CLAN(ウータン・クラン)が出した「C.R.E.A.M.」という曲のフレーズの一部が語源であり「お金」のことを指します。
WU-TANG CLAN
出典:amass
お金にまつわるスラングはたくさんありますが、特に有名なスラングがこのcreamでしょう。
WU-TANG CLAN / C.R.E.A.M.
曲の冒頭でMethod Man(メソッド・マン)がヒップホップ好きなら誰しも知るフレーズ
この最初のフレーズ「Cash Rules Everything Around Me(=金が全てモノを言う)」
これがcreamの語源です。これ以降ヒップホップ界隈ではクリームといえば「お金」というスラングが誕生したと言われております。
いかがでしたでしょうか。なんとなく日常会話で使ってみたくなりませんか。笑
第一弾に引き続き有名どころのヒップホップスラングを紹介しましたが、まだまだ世の中には様々なスラングが溢れてますのでまたどこかで第三弾も作りたいと思います。