結構ビッグなニュースが飛び込んできましたね。
あのSnoop Dogg(スヌープ・ドッグ)が元所属していた西海岸の超有名レーベル「Death Row Records(デス・ロウ・レコード)」に復活するのか?と思わせるニューアルバムのタイトル「B.O.D.R(Bacc On Death Row)」
これが本当ならビッグなニュースですよね。
Death Rowはヒップホップ好きであれば誰もが知る西海岸を代表する老舗レーベルで、全盛期の90年代はスヌープ、Dr.Dre、2pacなど超ビッグなアーティストが数多く在籍していたことで有名です。
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このブログでは度々記事にさせてもらってるスヌープですが、行動や発言がいちいちビッグなだけにニュースになりやすいんですよね。あとは世界的なスーパースターなので、一言の重みも一般人とは訳が違います。
ところでDeath Rowは今どうなってる?
一応、Death Rowはまだ存在してます。2021年4月以降はアメリカの大手金融会社Black Stone Groupに売却されBlack Stone Groupが管理する「eOne Music」の傘下に入ってます。
設立者であった全盛期時代のCEO「Suge Knight(シュグ・ナイト)」はというと、ヒップホップ東西抗争の後、2005年以降マイアミのナイトクラブで銃撃されたり、2006年にはDeath Rowの破産保護申請を行ったり、2014年にはクリス・ブラウン主催のパーティーでまた銃撃され、 2015年1月には映画『ストレイト・アウタ・コンプトン』の撮影現場でトラックで暴走しビジネスマンを轢き逃げして死亡事故を起こし逮捕されたりと、日本人には考えられない壮絶な暴れ馬人生を送っていて、過去に受けていた重罪判決も重なり最終的には2018年に実刑28年が言い渡されました。ということで現在服役中です。
シュグ・ナイトは2022年現在で57歳なので、出所は81歳・・・もうその頃には当時の気力は残ってないでしょうね・・・。
元々スヌープはDeath Rowに戻りたかった?
2021年11月にアメリカのポッドキャスト番組「MILLION DOLLAZ WORTH OF GAME」にゲストで出演したスヌープは
「デスロウは俺にすべてを任せるべきだった。俺が運営した方がよかったと思う。今のデフ・ジャムの俺のポジションかもしれないけど、デスロウの設立から所属していた俺にとっては、より大切な場所だった。世界中に音楽を広め、グッズを売り、運営を俺にやらせるべきだ。西海岸の新しいアーティストたちも契約してね。」
引用:hiphopdna
とDeath Rowに対する想いと後悔を述べています。スヌープは今後Death Rowの立て直しの運営を計画しているということでしょうか。だとしたらデフ・ジャムの戦略コンサルタントにも昨年就任しているので、とんでもないハードワーカーになりそうですね。笑
スヌープのニューアルバム「B.O.D.R」の意味
スヌープはつい最近インスタグラムにてニューアルバムのジャケットらしき画像を投稿してます。
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この「B.O.D.R.」というタイトルは以前より「Bacc On Death Row(デス・ロウに帰ってきた)」の略だと発表されておりますが、これが何を示すかまでは詳しくは語られておらず、ファンの中で様々な推測がされているようです。
しかもアートワークに使用されているのはスヌープがDeath Row時代にVIBE誌で表紙を飾った当時の写真を使用しており、ちょっとグッとくる自分がいました。
Death Rowメンバーで表紙を飾ったVIBE誌
海外メディアの報道記事を見ると、Death RowはスヌープのルーツでもありDeath Rowの最も象徴的な音楽を定義したG-Funkの雰囲気に浸ったアルバムのプロジェクトではないかと。
また当時の感覚を取り戻すために西海岸の優秀な才能をまとめる機会としてもBacc On Death Rowを企てたのではないかとも言われてます。
なんにせよ「Bacc On Death Row」ってタイトルはファンからするとかなりアツいニュースですよね。スヌープの最近のアルバムはもちろんカッコいいけど、コンピレーション風なところもあるので、ここでまたがっつりウェッサイ系なサウンドを乗りこなすスヌープも見てみたいですね。
ついこの間もDeath Rowの創立30周年アニバーサリー的なバーチャルミュージアムも展開してましたし、今後また注目を集めるレーベルに成り上がっていくんでしょうかね。楽しみです。
そんな感じ。