nekuradjです。
今回はヒップホップのトラックメイク(ビートメイク)において、欠かせない「サンプリング」という技法についての記事です。
以前「サンプリングとは?」という記事で、簡単にサンプリングの概要の紹介をさせてもらいました。(クリックすると関連ページに飛びます。)
で、その後には筆者の特に好きな「和物サンプリング」についても少し紹介させてもらいました。(クリックすると関連ページに飛びます。)
今回も筆者の独断ではありますが、サンプリング系でオススメな曲を紹介してくコーナーです。
今回は「歌モノサンプリング」について紹介してみたいと思います。
“歌モノ”サンプリングとは?
まず、呼び方が「歌モノサンプリング」であっているかどうか、筆者は不安なんですが、、、笑
違ったら後日訂正します、、、。
そもそもサンプリングっていうのは、古い曲(ジャズやソウル、ファンクなど)の曲を分解して組み直し(チョップアンドフリップと言ったりします)、そこにドラムの音やベースの音を足して、新しく曲を再構築するという技法で、基本的には歌の入っていないインストバージョンを使ったり、インストがない場合でも曲のイントロやブレイク、アウトロという歌の無い部分を抜粋して作ることが多かったりします。
それに対して「歌モノサンプリング」っていうのは、歌の入っている部分を大胆に抜粋して、それをループさせたり、ピッチ(音の速さ)を変えたりして、同じようにサンプリングして曲を作っていくジャンル(?)のことです。
まあ百聞は一見に如かずということで、いつも通りまずは筆者が何を言いたいか。以下に動画を貼っておきますのでまずは聴いてみてください。
千% / KICK THE CAN CREW
2017年に再始動した際にリリースされた曲
当時は結構衝撃だったんじゃないでしょうか。
まさに、これが筆者が言う「歌モノサンプリング」ってやつです。
意味わかりますよね、、、?笑
カッコよくないですか、、、?
今日はこんな感じの曲をいくつか紹介していきます。
“歌モノ”サンプリング 海外編
歌モノサンプリングの歴史については、十分な情報が得られてないのであまり多くは語れませんが、少なくともサンプリングが流行り出した90年代には既にあったジャンルだったと思います。
イントロやフックでフレーズをサンプリングしたり、スクラッチで入れてる曲はかなり多いですが、歌(人の声)自体をサンプリングして曲にしてしまう技術っていうのは、結構センスがいることじゃないかなーと思います。
Ms. Fat Booty / Mos Def
Mos Def大先生がAretha Franklinの名曲を
巧みにチョップアンドフリップした曲です。
Beautiful Sight / Wade Waters
歌モノをサンプリングした曲をけっこう
多く出してる印象があるグループです。
Beautiful Sight / Wade Waters
同じくWade Watersからの1曲
個人的にドストライク。
It’s Not That Way / El Da Sensei
歌モノとしては少しパンチが弱いかも?
これもけっこう好きです。
“歌モノ”サンプリング 日本語ラップ編
もちろん日本語ラップのトラックにも、歌モノがサンプリングされた曲が沢山ありますので少しご紹介します。
100 MILLIONS(REMIX) / 舐達磨
現在熱狂的ファンの多い舐達磨からの1曲。
GADのトラックはやっぱりカッコいいですね。
Story / KID FRESINO feat. S.L.A.C.K.
この2人のクレジットを見ただけでカッコいい曲なことは
重々承知なんですが、初めてこれ聴いた時は
まじでテンションぶち上がりました。笑
Sour Picture / Fla$hBack$
KID FRESINOが所属するFla$hBack$からの1曲。
JJJはラップもトラックのセンスがずば抜けてますよね。
Feel My Mind / SWANKY SWIPE feat. メシア The Fly&漢
日本語ラップヘッズならこのアルバムを通らない人はいないでしょう。
どうですか。
どれも有名な曲ではありますが、歌モノサンプリングとして聴くと改めて曲のカッコよさに気付かされませんか。
まだまだ歌モノサンプリングの良曲は沢山あると思いますが、筆者の独断で特にオススメの曲を紹介させていただきました。
ちょっと今回の記事動画ばかりで、文章が少なくなってしまいすみません、、、
サンプリングもどこを抜粋するかで、曲の雰囲気が全然変わってくるので、また機会があれば歌モノ以外でも色々ジャンル別でオススメの曲を紹介する記事を上げていきたいと思います。
それでは今回はこのへんで。
最後までご覧いただきありがとうございます。