nekuradjです。
突然ですが、皆さんは普段どんなDJミックスをBGMに聴いてますか?
DJとなれば誰もが憧れるMIX TAPE(MIX CD)の制作。
ミックスの制作は自分のDJキャリアの集大成ともいえる作品であり、そこにはそれぞれ色々な想い(メッセージ)があったり、良い曲を届けたいという一心で選曲しているモノがほとんどだと思います。(一部は売れ線狙いだったりしますが。)
今回は筆者の独断と偏見で、是非おすすめしたい超良質なDJ MIXをご紹介します。
筆者がDJミックスを選ぶ上で重点に置いているのは「ヒップホップが軸で構成されていること」と「選曲(曲の流れ)」と「ターンテーブリズム(スクラッチやビートジャグリング)が気持ちよく同居していること」です。
ヒップホップのミックスって世界中にごまんと存在しますが、そこにターンテーブリズムを取り入れているDJって実はそんなに多くなくて、かつ先ほど言ったように「ターンテーブリズムが気持ちよく同居している」っていうのがなかなかやろうと思っても技術的に相当難しいんですよね。やってるDJもいるっちゃいるんですけど、単純に頭出しをループさせてるだけだったり、スクラッチでカットインするだけだったり、逆にジャグリングしすぎてなんかしっくりこなかったり、、、
そんな世界中に溢れるヒップホップ系MIX TAPE(MIX CD)の中でも筆者が特にオススメしたい「日本人DJによるヒップホップMIX」を今回ご紹介したいと思います。
そもそもMIX TAPE(MIX CD)って何?
そもそもDJ未経験者の方にとっては「MIX TAPEってなに?」ってところから説明する必要がありそうなので、簡単に概要だけ先に説明しておきます。MIX TAPE(MIX CD)を一言で言えば、DJがDJ機材を使って「ノンストップで繋いでいった曲を録音したモノ」の総称です。
クラブなどDJのいるお店に足を運んだことがある人であればわかると思いますが、DJは音が途切れないように曲をかけ続けることが仕事(役割)です。そうすることによってクラブにいるお客さんは終始踊り続けることが出来ます。
そんな踊れる選曲をクラブにいなくても自分の部屋のBGMとして聴いたり、ドライブ中に聴いたりできるように、DJが自宅やスタジオで曲を繋ぐ作業を録音してリリースしたものが「MIX TAPE(MIX CD)」と呼ばれ、つまりクラブでかかっている音楽を外に持ち出して自分の好きなタイミングで聴けるようにしたモノということです。
流行りの音楽だけで構成されたMIXもあれば、あまり知られていない音楽だけを集めたアングラ派なMIXもあったり、MIXの内容はそのDJによって様々な選曲があります。流行りの曲だけで作った方が売れそうな気もしますが、DJをやっているとどちらかというと、自分だけが知っているマイナーでかつカッコいい曲で構成したい。って気持ちが出てくるんですよね。有名な曲だけでMIXを作るのは、ぶっちゃけ誰でも出来てしまいますから・・・。
日本のヒップホップレジェンド「DJ SEIJI」は絶対聴くべし
DJ SEIJI
おそらく日本でヒップホップを聴いている人であれば知らぬ者はいない、北のヒップホップレジェンドDJ SEIJIさん。DJ SEIJIさんは北海道札幌市を拠点に活動するヒップホップDJです。ラッパーのKAZMANIACさんとDJ TAMAさんと「S.P.C.」というヒップホップグループで活動していることでも有名です。「KING OF MIX TAPE」の異名も持ち、国内屈指の完璧すぎるヒップホップレジェンドDJです。
キャリア25年以上のレジェンド級の掘り師が作るヒップホップミックスは、クラシックネタから世にはなかなか出回っていないレアな曲やリミックスバージョンまでふんだんに詰め込まれ、さらに持ち前のスクラッチやビートジャグリングがガッツリ入った完全無欠なクオリティを誇っており、ヒップホップファンを一瞬で虜にしてしまいます。マジで圧巻です。そしてなんといってもオススメしたいのは、SEIJIさんの匠な部分を象徴する「年代別MIXシリーズ」
年代別MIX / DJ SEIJI
普通ミックスを作る時ってジャンルの縛りはあっても年代で縛ることってまずあり得ません。流石に普通のDJがこれをやろうとすると選曲の幅がかなり狭まってしまいますので・・・。普通は考えもしませんが、SEIJIさんのようなレジェンド級ともなれば各年代毎にリリースされた曲だけでミックスを作れてしまうのです。しかもそれが全部超絶にカッコいいんです、、、
北海道苫小牧にあるクラブでゲスト出演した時のSEIJIさんのDJプレイの模様です。
ミックスCDで聴くのも良いですが、クラブプレイでもミックスCD音源そのままともいえる完璧なDJプレイをぜひ体感してください。自分も札幌住みなのでSEIJIさんのプレイはよく見にいくのですが、これを生で聴ける北海道の人たちはマジで特ですよ。道外の方もSEIJIさんがゲスト出演されるイベントがあった際は、是非足を運んで聴いてみてほしいです。
イントロから引き込まれる「DJ SHU-G」も必聴!
DJ SHU-G
現在アメリカのニューヨークを拠点に活動するDJ SHU-Gさん。日本で活動していた時はラッパーのL-VOKALさんのライブDJをしていたことでも有名ですね。SHU-Gさんはヒップホップを軸に世界中の良質な音楽を取り込んで、それを映画のように聴く人を最初から最後まで楽しませてくれる抜群のミックスセンスが魅力のDJです。そしてもちろんそこには筆者の最も重要視するスクラッチや2枚使いも気持ちよく同居しております。
SHU-GさんのMIXを聴いてると、本当にこの人は音楽が好きなんだなー。と思わされます。誰もが良いと思える曲だけをチョイスして完璧にミックスしてます。あとSHU-GさんのMIXの魅力はなんといってもイントロですっかり心を掴まれてしまうところです。SHU-Gさんのイントロ制作には相当なこだわりを感じます。全てのMIXにおいてイントロが神がかってます。
何事も最初が肝心って言いますが、イントロでリスナーの心を掴むってかなり大事ですよね。DJ MIXに対する熱い気持ちが込められた作品ばかりでSHU-Gさんのミックスは出るたびにとてもワクワクします。もしまだDJミックスをあまり聴いたことがない人がいれば「これを聴かずにDJ MIXの良さはわかりませんよ。」とコメントしておきます。何が何でも必聴です!
ちょっと2人しかご紹介できてないのが大変申し訳ありませんが、正直、筆者がMIXを聴く上で重点を置く「ヒップホップが軸であること」「選曲(曲の流れ)」「スクラッチや2枚使いのスキル」に限定していくと、今のところこのお二方がダントツで日本トップレベルなので、SEIJIさんの「年代別MIXシリーズ」、SHU-Gさんの「MIXTAPEシリーズ」、まずはこの2人のMIXをガッチリ聴き込んでほしいです。
もちろん他にもおすすめしたいDJMIXはたくさんありますが、それはまた別な機会で紹介したいと思います。
それでは今回はこのへんで。
最後までご覧いただきありがとうございます。