nekuradjです。
タイトルの通り、昨日驚きのニュースが飛び込んできましたね。
Dreakがグラミー賞ノミネートを辞退
Dreak(ドレイク)
出典:洋楽まっぷ
カナダ出身の世界的大物アーティストであり、今やチャート上位の常連ラッパーである「Dreak(ドレイク)」が2022年1月31日(日本時間で2月1日)に行われる、世界で最も権威ある音楽賞と言われる第64回グラミー賞でノミネートされていた2作品を除外し、辞退したと報道がありました。
今回の件について、まだ本人の口からコメントはされておりませんが、以前あったグラミー賞への批判とも取れる発言やSNSのコメントなどから、自分にとってグラミー賞は重要ではないと示すための行動なのではないかと推測されてます。
辞退理由として推測される経緯①
Everyone at the #GRAMMYs is a winner tonight according to @Drake. 🏆 pic.twitter.com/sQ1NqKXQ7m
— CBS (@CBS) February 11, 2019
2019年に行われた第61回グラミー賞にて、Dreakの「God’s Plan」が最優秀ラップ楽曲賞を受賞しましたが、その際の受賞スピーチでDreakは今回の辞退を臭わせる様な発言がありました。
「このステージの上に立つという機会がある内に、これを観ている子供たちに伝えたいことがある。もしみんながあなたの曲の歌詞をすべて覚えて一緒に歌ってくれたり、地元のヒーローであったりしたら、もうあなたは勝っているんだ。普通の仕事をして、必死に稼いだお金でチケットを買ってきてくれた人が、雪の中でも雨の中でもショーを見に来てくれるのであれば、君はもう勝っている。こんなトロフィーは必要ない。約束するよ、君はもう勝ち取っているんだ。」
引用:HIP HOP DNA
応援してくれるファンが大勢いることは、どんな賞を受賞することよりも有難く何物にも変えられない。ということを表現したのだと思います。当時このスピーチで会場中が感動していたのを記憶してます。
辞退理由として推測される経緯②
After Hours / The Weekend
Dreakの辞退には、この大物アーティストとグラミー賞の関係にも関わっているかもしれません。
洋楽を聴く方であればこの大物アーティストはご存知ですよね。TikTokでも過去「#エアロビチャレンジ」とかいうので流行っていた気がしますが・・・そう、The Weekend(ザ・ウィークエンド)です。
2016年の第58回グラミー賞で「最優秀R&Bパフォーマンス賞」と「最優秀アーバン・コンテンポラリー・アルバム賞」の2部門を初受賞、甘い歌声とポップなサウンドで瞬く間に世界を代表するシンガーとなったThe Weekendですが、、、
2021年、The Weekendは自身4枚目となるオリジナルアルバム「After Hours(アフター・アワーズ)」をリリース。このアルバムは世界で驚異的なヒットとなり、米チャートでは50週以上にわたりトップ10入りをし続け、この年の「世界で2番目に売れたアルバム」となり、さらに同作からのシングル「Blinding Lights」はこの年「世界で最も売れたシングル」となりました。
そんな驚異的なヒットを叩き出したThe Weekend。完全に同年グラミー賞の目玉アーティストの1人になると思われておりましたが・・・実際には第63回グラミー賞ではなんとThe Weekend作品のノミネートは1つもありませんでした。なぜ・・・?
その理由については、The Weekendがグラミー賞授賞式ではなくスーパーボウルのハーフタイムショーへの出演を選んだことに対するグラミー側の仕打ちだと一部で報じられておりますが、実際のところは不明です。おそらく視聴者の僕だけではなく、同業であるアーティストたちにも大きなサプライズになったと思います。
この時に苦言を呈したのがDreakでした。このサプライズを受けDreakは「なんとか改善して欲しいが、どうしても自分のやり方を変えない親戚みたいなものだ。」とグラミーを「頑固な親戚」と比喩したコメントを出してグラミーを批判しました。
この後The Weekendは米The New York Times誌にて、グラミー賞には「内密な委員会がある」と前置きし「俺は今後一切グラミー賞に自分の楽曲を提出することはない」と、自身の作品を今後グラミー賞には提出しない意思表明をしております。
こういったグラミーの内密な委員会があることもショックですが、評価されるべきアーティストが表舞台で評価されなくなる時代が来ると思うと、少し寂しい気持ちにもなりますね。けど先述したように「大勢のファンがいることがどんな賞を受賞するよりも勝っている」というDreakの発言からも、ファンを大切にしていることが伺えますし、どちらにせよこれからも応援し続けたいです。