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Lo-Fi(ローファイ)ヒップホップとは?チルくてエモい?謎の音楽ジャンル

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HIPHOP 全般

 

最近音楽ジャンルの紹介記事を立て続けに投稿しております。

 

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今回もヒップホップの音楽ジャンルの紹介です。過去記事のリライトですが

 

ここ数年SNSやYouTubeのストリーミング配信なんかで密かに盛り上がりを見せている「Lo-Fi HIPHOP(ローファイ・ヒップホップ)」というジャンルをご存知でしょうか。

 

 

ヒップホップが生み出した音楽やファッションは今や様々なジャンルに派生していて、音楽はよくわからないけどファッションは好きとか、音楽はそんなに詳しくないけどブレイキンやってますとか、最近だったらフリースタイルダンジョンは見てますとか。

 

何らかの形でヒップホップが身近にある環境って結構増えてきていると思います。

 

そんな中ここ数年でヒップホップをあまり聴かない人たちからも人気が出てきているジャンルがあります。

 

それが「Lo-Fi HIPHOP(ローファイ・ヒップホップ)」「Lo-Fi Bests(ローファイ・ビーツ)」と呼ばれる音楽です。

 

きっとヒップホップがなかなか受け入れられないという人もLo-Fiは好きな方・・・多いはず。

 

 

Lo-Fi(ローファイ)の意味

 

そもそもLo-Fi(ローファイ)の対義語として「Hi-Fi(ハイファイ)」という言葉があります。

 

Hi-Fiは「High Fidelity(ハイ・フィデリティ)」の略で「高忠実度」や「高再現性」を意味します。つまり楽器の原音を忠実に音響機器で再現するということです。

 

その反対が「Low Fidelity(Lo-Fi)」なので録音環境が悪い音楽の意味として扱われます。

 

ただしここで言うLo-Fiは単純に低音質ということではなく、あえて高音質ではない環境をわざと作っている。という認識が必要です。

 

 

Lo-Fiってどんな音楽?

 

Lo-Fiの特徴は、サンプリングされたジャジーな上ネタにモヤがかかったようなヨレたビート、カフェで流れてそうなレイドバック感ある心地良いゆったりしたサウンドが特徴です。

 

音がパッキリしていないのでヒーリング的な要素も感じられます。

 

Lo-Fiってこんな曲

 

あえてノイズっぽくモヤがかかったような音はリスナーに自然にやすらぎをもたらすのではないでしょうか。

 

 

Lo-Fiの起源や広まったきっかけ「Nujabesの存在」

 

Lo-Fi HIPHOPは2018年頃に音楽ストリーミングサービス「Spotify(スポティファイ)」で急成長したジャンル2位となり、その後は瞬く間に世界中で認知されていくわけですが、そもそもの起源は日本を代表するヒップホップトラックメイカーのNujabesとも言われてます。

 

Jazzy HIPHOPの先駆者として活躍したNujabesですが、Lo-Fiのみならずヒップホップ業界全体に欠かすことのできない重要人物です。

 

Nujabes

出典:100artist.com

 

そんな彼がサウンド制作を担当していた「サムライチャンプルー」という侍のアニメがあり、このアニメがLo-Fiを後世に残す役割を担う重要な動きになっていたようです。

 

Battlecry feat, Shing02 / Nujabes

 

「Adult Swim(アダルト・スィム)」というアメリカの深夜帯で放送されていたアニメプログラムがあり、そこでサムライチャンプルーは放送されていたようです。このアニメを見ていた子供たちがNujabesの音楽に影響され、後にJazzyやLo-Fiのトラックメイカーに成長していったと言われてます。

 

色々調べるとLo-Fiの起源は諸説あるようですが、世界中のブームを起こしたきっかけとしてはNujabesが現代のLo-Fiトラックメイカー達に影響を与えたのが間違いなく大きいと思います。

 

実際に海外の掲示板やYouTubeのコメントを翻訳して見るとLo-Fiトラックメイカーたちが「Nujabesから影響を受けた」「Nujabesは自分にとって欠かせない存在」と話している人は多かったです。

 

 

Lo-Fiの起源や広まったきっかけ「ストリーミング配信」

 

どのようにしてこのLo-Fi HIPHOPが流行り一般の人へ広まっていったのか。

 

確かに一度聴けば誰もが親しみやすい音楽なのでネットや口コミで自然と広まったと言われても不思議ではありませんが、中でも特に影響が大きかったのはYouTubeのライブストリーミング配信だと言われてます。

 

Lo-Fiのストリーミング配信チャンネル「ChilledCow」

 

おそらく世界で一番人気のLo-Fiチャンネルになっている「ChilledCow(チルド・カウ)」は2022年1月現在でチャンネル登録者数は990万人を越え、常に数万人の視聴者がいます。ぶっちゃけ異常な数ですね。

 

この配信中に行われているリスナー同士の「チャット」がこのチャンネルに依存させた理由の1つとも言われてます。

 

世界中の眠れない若者達が深夜にここのチャット機能を使って「眠れない」と呟けばすぐに「君が眠れるように祈っているよ」と匿名同士のコミュニケーションが行われます。

 

他にも恋バナやゲーム、映画の話なんかで盛り上がっているユーザーもいたり会話の内容は様々ですが、そこにいるユーザーの大半は深夜のゆるいトークとLo-Fiの音楽に酔いしれているのでしょう。そしてそれはいつしか日課のようになっていったのでしょうね。

 

でも少しわかる気がして。僕が中高生だった頃(2005~08年)は深夜のラジオ番組が流行っていて、特に伊武雅刀がナレーションしていた「Jet stream」って深夜の番組が好きでよく聴いてた思い出があります。

 

声は違うけど...

 

こういう深夜番組ってなんか気持ちが落ち着くっていうか、眠れないときに寄り添ってくれる感じがして心地良く感じられるんですよね。その間にまだ起きてる友達とメールしたりしてたわいもない会話をしていたのを思い出しました。

 

その現代版がYouTubeのストリーミング配信なんじゃないかと個人的に勝手に思っていたりします。笑

 

映像もジブリを模倣するような場面をループさせたり、深夜のネオン街の映像を映したりしていて若者とっては「エモい」と思わせるような雰囲気を作り出していて、これも若者リスナーを引きつける要因に感じられます。

 

ヒップホップを知らない人でもこれなら聴きやすいと感じられるのではないでしょうか。

 

もちろんLo-Fiを知ればヒップホップがわかるわけではありませんが。笑

 

むしろこれまで紹介してきたラップジャンルに比べると少しかけ離れたジャンルではあると思います。

 

僕自身Lo-Fiはたまに聴くのは良いけど、こればかり聴いていたら逆に閉塞感を感じてしまうというか、いよいよ外に出ない生活が実現しそうで怖いです・・・笑

 

何かも忘れてリラックスしたい時に聴くのがおすすめですね。

 

そんな感じ、終わり。

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