nekuradjです。
前回、Lo-Fi HipHop(ローファイヒップホップ)という
聴いてて心地良くなれる系の音楽を紹介しましたが
ヒップホップを細分化していくと、他にもチル(落ち着く、まったり)系の
ヒップホップ音楽はいくつか存在します。
中でも歴史の一番古いチル系のヒップホップは
Jazzy HipHop(ジャジーヒップホップ)ではないでしょうか。
その名の通り、Jazzy=Jazz的な「ヒップホップ」
実際に、どんな音楽なのか聴いてみましょう。
聴いてわかる通り、ピアノやサックスなどのJazz特有のメロディに
ヒップホップのBoom Bap系のビートが掛け合わされたのが特徴的な音楽です。
今回はこのJazzy HipHopの歴史や
代表的なアーティストや曲なんかを簡単に紹介します。
Jazzy HipHopの歴史と代表されるグループ
Jazzy HipHopが初めて誕生したのは
1980年代後半と言われてお
「Cargo(カーゴ)」という
UKの鍵盤を中心に様々な楽器を操る「MIKE CARR」
Incognitoのベーシストでもある「Randy Hope-Taylor」
そしてギタリストの「Robert Ahwai」と蒼々たる3人のメンバーからなる
ジャズ・ファンク・バンドの巨匠たちをラップで紹介する
「Jazz Rap」という曲がJazzy HipHopの流行の始まりだったと言われております。
その後、1989年に言わずと知れたヒップホップ・デュオ
「Gang Starr」のデビューアルバム「No More Mr. Nice Guy」と
「Jazz Thing」という曲でジャズ・ラップは世界中に知れ渡ることになります。
1990年代に入ると、それまでオールドスクール特有だった
ゴールドチェーンや銃、マッチョな黒人のイメージを排除した
言うなれば「草食系ヒップホップ集団」が現れ始め、
不良じゃないけどヒップホップ音楽が好きで意気投合し結成さた集
「Native Tongues(ネイティブ・タン)」が頭角を現し
新たにニュースクールという時代が到来します。
それを機にJazzy HipHop人気も加速していくことになります。
ネイティブ・タンとは
「Jungle brothers(ジャングルブラザーズ)」
「A Tribe Called Quest(ア・トライブ・コールド・クエスト)」
「De La Soul(デ・ラ・ソウル)」
というグループが中心核となって活動していた集団です。
Jungle Brothers
出典:prtimes
A Tribe Called Quest
出典:musicto.com
De La Soul
なかでもA Tribe Called QuestのメンバーであるQ-Tip(キュー・ティップ)は
ヒップホップの歴史上、最高のラッパー、
デビュー後、一躍名を轟かせます。
A Tribe Called Questの「The Low End Theory」なんかは
Jazzネタを多様した、名高いアルバムとして知られています。
Q-Tip – A Tribe Called Quest
出典:artsy.net
現代のJazzy HipHop
今のJazzy HipHopは様々なグループが取り入れており
どれもこれもお洒落で、何だかカフェとかで流れてそうな
大人の音楽というようなイメージがついていると思います。
80~90年代のLo-Fi的なJazzyに対して
現代のJazzyはもっとメロディアスなピアノなどが多用されて
まさに大人の音楽っていう感じの仕上がりになってます。
それはそれでまた新しいというか、おそらくヒップホップを
普段聴かない人たちでも作業用BGMとして取り入れたくなるような
作りになっていると個人的には思います。
なので、クラブの現場でかかってる音楽というよりは
部屋の中とか、ちょっと落ち着いた雰囲気の中で聴く音楽という方が
イメージは合っているのかもしれません。
2000年代以降のJazzy HipHop代表作をいくつか貼っておきます。
最近ではJazzy HipHopのトラックだけを集めた
コンピレーションアルバム「In Ya Mellow Tone」シリーズなんかも
TSUTAYAの人気ランキングの上位に入っていたりしますよね
というわけで、ヒップホップの音楽ジャンルの中でも
とりわけ聴きやすいであろうJazzy HipHopについて
簡単にご紹介しました。
夜の作業用や、寝る前のBGMにいかがでしょうか。
自分もこれ聴きながら今日はもう少しブログ記事整理して寝たいと
それでは今回はこのへんで。
おやすみなさい。
最後までご覧いただきありがとうございます。