nekuradjです。
芸能関係者や音楽関係者など人前に出て活躍する有名人って、なんとなく稼いでいるんだろうなーとか、セレブな生活してるんだろうなーとか、一度は考えたこありませんか?みんなお金にまつわる話って大概興味ありますよね?自分もそういうのよく考えます。笑
芸能、音楽といっても芸人だったり俳優だったり音楽ジャンルによっても違うだろうし、事務所に所属している人や個人経営してる人とかで色々変わってくる部分はあると思いますが、、、その中でヒップホップのアーティストって、ぶっちゃけどれくらい稼いでいるの?って気になった方。今回はヒップホップアーティストの稼ぎ(収入)を、自分の知る限りでお伝えしたいと思います。
ヒップホップは成り上がりの音楽
ヒップホップアーティストの収入を知る前に、ヒップホップ初心者へ向けたブログなので、先にヒップホップの文化について少し触れたい思います。
ヒップホップは1970年代にアメリカのニューヨークにある「ブロンクス」という地区が発祥と言われ、当時ブロンクスに住んでいた貧しい生活を送っていたアフリカ系アメリカ人やジャマイカ系の移民など低所得者層の人々の娯楽から生まれました。
1970年代のブロンクスは財政悪化が酷くギャング抗争は絶えず、毎日銃声が鳴り響き、保険金目当ての放火事件が相次ぎ、ドラッグが蔓延しブロンクスのストリートにはアルコール中毒者や薬物中毒者がのさばるような誰がどう見ても最悪な状況だったといいます。
そんな時代を生きた人々の娯楽から生まれたヒップホップは、後にヒップホップ界の偉人と呼ばれるようになったDJの「クール・ハーク」や「アフリカ・バンバータ」などの活躍によって少しずつ状況は変わっていき、ラップやダンスなどを使って争うことで、抗争が徐々に無血で終わらせることが出来るようになります。
クール・ハーク
アフリカ・バンバータ
出典:bmr
そしてそれは徐々にアメリカ中へ広まり、今度はヒップホップが娯楽やバトルという感覚から、自分たちの住む地域の貧しさやストリートの現状を描写したリリック(歌詞)となり、それを音楽に乗せて歌にすることで、他の地域で同じような状況にいる人たちからの共感を呼び、ヒップホップはどんどん世界中から注目され、今や音楽ジャンルの1つとして確固たる地位を築いています。
ここで何を伝えたかったかというと、つまりヒップホップは、ただの貧乏人のサクセスストーリーとか生半可なものではなく、国にも見離されつつあった地域でもがき苦しみ、貧乏かつ常に死と隣り合わせのような厳しい状況下で現状打破するために少しでもチャンスがあれば掴んで離さないハングリー精神でみんなやってきて、その結果ここまで成功したんだぜ。ってことをお伝えできればと思い、はじめにお話させていただきました。
では本題ですが、そんな貧しい地域から成り上がったヒップホップアーティストが現在、年間で一体どれくらい稼いでいるのか、アメリカで有名な経済誌「Forbes(フォーブス)」が毎年いろいろなアーティストの稼ぎ情報を取り上げているので、そこからヒップホップのランキングを抜粋する形でご紹介していきます。
2019年のランキング
今年は2020年ですので、まずは昨年(2019年)のランキングを見てみましょう。Forbes誌が取り上げる毎年恒例となったヒップホップシーンにおける1年で最も稼いだアーティストランキング「Highest Paid Hip Hop Acts」から2019年のデータを抜粋します。
Highest Paid Hip Hop Acts 2019
1. Kanye West(カニエ・ウェスト)- 1億5,000万ドル
2. JAY-Z(ジェイ・Z)- 8,100万ドル
3. Drake(ドレイク)- 7,500万ドル
4. Diddy(ディディ)- 7,000ドル
5. Travis Scott(トラヴィス・スコット)- 5,800万ドル
6. Eminem(エミネム)- 5,000万ドル
7. DJ Khaled(DJキャレド)- 4,000万ドル
8. Kendrick Lamar(ケンドリック・ラマー)- 3,850万ドル
9. Migos(ミーゴス)- 3,600万ドル
10. Childish Gambino(チャイルディッシュ・ガンビーノ)- 3,500万ドル
11. J. Cole(J・コール)- 3,100万ドル
12. Nicki Minaj(ニッキー・ミナージュ)- 2,900万ドル
13. Cardi B(カーディ・B)- 2,800万ドル
14. Swizz Beatz(スウィズ・ビーツ)- 2,300万ドル
15. Meek Mill(ミーク・ミル)- 2,100万ドル
16. Birdman(バードマン)- 2000万ドル
17. Future(フューチャー)- 1,950万ドル
18. Nas(ナズ)- 1,900万ドル
19. Wiz Khalifa(ウィズ・カリファ)- 1,850万ドル
20. Pitbull(ピットブル)- 1,800万ドル
ヒップホップリスナーであれば誰もが聞いたことのある顔ぶれでしょう。毎年多少の順位の変動はあるものの、上記のメンツはここ数年あまり変わってません。
2019年の首位「Kanye West」
JAY-ZやDiddyといった有名なヒップホップスター常連組の収入額を大きく突き放して首位に輝いたKanye Westは1億5000万ドルで日本円に換算すると約161億円という驚愕な収入額を叩き出しております。彼は音楽プロデューサーとしの才能もさることながら、ファッションリーダーとしての顔も有名ですね。2019年においてはアディダスとのコラボレーションブランド「YEEZY(イージー)」の収入もここに大きく貢献しているといわれております。YEEZYは物によっては数十万で売られていて、それでも飛ぶように売れているわけですから、Kanyeの影響力ってもはや神の領域と化しているのがわかります。まじで半端ないっす・・・。
それにしたって2位のJAY-Zだって8100万ドルで日本円にすると87億円で、3位のDreakは7500万ドルで日本円にすると81億円・・・と、もう金銭感覚が完全にバカになりそうな額ですよね。JAY-Zは幼少期に生活保護を受給する貧しい生活をしており、少年時代はブルックリンでドラッグを売りさばいて生計を立てるハスリング出身の人物だったので、先述した貧困層から抜け出してヒップホップドリームを掴んだスターの1人と言えます。
2018年のランキング(一応ご紹介)
Highest Paid Hip Hop Acts 2018
1. JAY-Z(ジェイ・Z)- 7,650万ドル
2. Diddy(ディディ)- 6,400万ドル
3. Kendrick Lamar(ケンドリック・ラマー)- 5,800万ドル
4. Drake(ドレイク)- 4,700万ドル
5. J. Cole(J・コール)- 3,550万ドル
6. Dr. Dre(ドクター・ドレー)/ Nas(ナズ)- 3,500万ドル
8. Pitbull(ピットブル)- 3,200万ドル
9. Future(フューチャー)- 3,000万ドル
10. Kanye West(カニエ・ウェスト)- 2,750万ドル
11. DJ Khaled(DJキャレド)- 2,700万ドル
12. Migos(ミーゴス)- 2,450万ドル
13. Eminem(エミネム)- 2,300万ドル
14. Chance the Rapper(チャンス・ザ・ラッパー)- 2,150万ドル
15. Travis Scott(トラヴィス・スコット)- 2,100万ドル
16. Birdman(バードマン)- 2,000万ドル
17. Lil Uzi Vert(リル・ウージー・ヴァート)- 1,950万ドル
18. Lil Wayne(リル・ウェイン)- 1,900万ドル
19. Logic(ロジック)- 1,700万ドル(
20. Meek Mill(ミーク・ミル)/ Swizz Beatz(スウィズ・ビーツ)/ Russ(ラス)- 1,500万ドル
こう見ると2019年と比べ順位の変動はあるものの、上位に君臨するアーティストはあまり変わりませんね。Kanyeが2018年では実は10位だったので、2019年に大幅にジャンプしていることと、収入額も桁違いにアップしているのがわかります。
それにしてもヒップホップってこんなに稼げるんだ・・・・って驚きませんか?まあアメリカだからそうなんだろうなーと思えばそれで終わりなんですが、最初に書いたようにヒップホップという文化は元貧困層の娯楽から生まれたものだったので、ヒップホップの道を切り開き次のステップへと幾度となく押し上げてきた先人達は本当に偉大です。そしてここまで押し上げてくれてなかったらそもそも自分たちの耳にもヒップホップは届いてなかったでしょうしね。
当時身内だけで遊んでいた人たちは「え、俺たちの遊びって今こんなに稼げんの?!!」って驚いているしょうね・・・。笑
それが今やセレブにまでなれる1つの道なんですから本当に驚きです。
というわけで海外限定となりましたが、今を活躍するヒップホップスター達の収入額のご紹介でした。
最後までご覧いただきありがとうございました。