nekuradjです。
前回に引き続き、また道産のヒップホップアーティストを紹介したいと思います。
全国各地にかっこいいヒップホップアーティストは沢山いますが、北海道出身のアーティストって結構カリスマ性の高いアーティストが多い気がします。
そう思うのは、自分だけでしょうか。
北海道のラップシーンのトップを走るのは
B.I.G. JOE(from MIC JACK PRODUCTION)
ILL-BOSSTINO(from THA BLUE HERB)
まず間違いなく、この2人でしょう。
そしてDJは、日本が世界に誇るヒップホップレジェンド
DJ SEIJIさんやDJ TAMAさんがいます。
この4人のヒップホップレジェンドに関しては、日本でヒップホップに親しんでいるファンの間では、間違いなく欠かすことのできない存在であると思います。
ただ、今日ご紹介したいのはラッパーでもDJでもなく、トラックメイカーである「MICHITA」さんです。
MICHITAさんも北海道はもとより全国でも十分名のあるトラックメイカーではありますが、個人的にMICHITAさんの作るトラックがめちゃくちゃドストライクなので、ぜひ今回はMICHITAさんについてご紹介させていただこうと思います。
MICHITA(ミチタ)
出典:last.fm
MICHITA(ミチタ)
北海道帯広市出身のヒップホップトラックメイカー兼DJ。
1988年にDJ活動を開始。札幌市の老舗クラブ「Club Ghetto」や「Precious Hall」などを中心に活動します。
MICHITAさんが、トラック制作に本格的に打ち込み始めるのは2006年頃と言われてります。(この頃にMIC JACK PRODUCTIONのメンバーであるDJ DOGGさんやB.I.G. JOEさんと出会ってます。)
2007年にLibyus Musicのコンピレーションアルバム「Listening is Believing vol.2」に「Metronome」という楽曲提供で参加をしたところ、これが大きな反響を呼ぶことになります。
Metronome / Michita
この翌年、同レーベルからMetronomeを収録したデビューアルバム「ONE」をリリース。そしてその翌月には「TWO」をリリースし、一躍日本の注目トラックメーカーとなります。
「Come Clean」は絶対聴いて
Come Clean / B.I.G. JOE
出典:discogs.com
筆者が初めてMICHITAさんのトラックを聴いたのは、先ほど紹介したMIC JACK PRODUCTIONのリーダーであるB.I.G. JOEさんがまだオーストラリアの獄中にいる2008年にリリーされた、アルバムタイトルにもなっている「Come Clean」という曲でした。
当時は獄中からのアルバムリリースということで、ヒップホップ界隈は大いに湧いていたのを覚えてます。
Come Clean / B.I.G. JOE
オーストラリアの獄中からリリースされた
日本語ラップのクラシック曲です。
Come Cleamはアルバム前半からB.I.G. JOEの獄中から発せられる生々しくリアルなメッセージにファンは度胆を抜かれる衝撃を受けることになりますが、アルバム後半になるにつれ一人称が「オレ」から「ボク」へと変わり、トラックもヘヴィなものから包容力のある暖かいトラックに変化していきます。その展開がこのアルバムのカッコよさだったりします。
アルバムの後半にかけてトラックが変化する中、急に立ち止まって何度もリピートしたくなる曲があります。それが11曲目の「Come Clean」という曲です。ラップ、トラック共にヒップホップの超絶クラシックであることは間違いありません。
筆者的MICHITAの魅力
まずはいくつか筆者のオススメするMICHITAさんの曲を紹介します。
もしお時間ある方は
ゆっくり、、、じっくり、、、聴いてみてください。
A Full Life / Michita
Truth In A Song / Michita
Footsteps / Michita
Four Cornered / Michita
なんとなくMICHITAさんの音楽性が感じられやすいようなトラックを貼ってみました。
いわゆる「チル系」ですよね。
聴きてて心が安らぐというか、落ち着くというか、そんな雰囲気がMICHITAさんが作り出すトラックにはあります。
ただ筆者がよく耳にするのは「Nujabesさんと比べて、、、」とか「他のチル系トラックと比べて、、、」とか他のチル系トラックを引き合いに出してMICHITAさんが語られる光景を見る機会がありますが、正直MICHITAさんのトラックを他と比べるのはナンセンスだと思っています。もちろんNujabesさんや他のトラックメイカーを否定しているわけではありません。
MICHITAさんは北海道の雪国出身であることは忘れてはいけません。
じっくり聴いてみるとわかると思いますが
雪がしんしんと降り続けるような、、、凍てつく寒さを音にしたような、、、冷えた心と体をじんわり暖めてくれるような、、、
そんな情景が浮かぶようなトラックが多いです。
心にゆっくり、、、じっくりと響いてくる感じ。そこにグッとハートを掴まれます。
MICHITAさんにしか出せない独特の雰囲気。包容力抜群のトラックはまさに雪国である北海道で聴くと最高に気持ちがいいんです。道外にお住いの方は冬の北海道に来て、是非じっくりMICHITAさんの音楽を聴いてみてほしいものです。
昨年?の暮れ頃に本人のTwitterで「音楽を辞める」的な発言が一瞬あって驚きましたが、今はまた音楽の世界に戻ってきてくださったので、一安心しております、、、。
同じ北海道出身であることが、本当に誇りです。
これからも心温まるトラックを作り続けて欲しいですね。
というわけで「道産のヒップホップをお届け」シリーズ第二弾はMICHITAさんを紹介させていただきました。
北海道にはまだまだMCやDJ、トラックメイカーなどまだまだ素敵な才能を持った人たちが多くいますので、今後も取り上げていけたらと思います。
それでは今回はこのへんで。
最後までご覧いただきありがとうございます。