nekuradjです。
今回もヒップホップのトラックメイク(ビートメイク)において、欠かせない「サンプリング」という技法についての記事です。
以前「サンプリングとは?」という記事で、サンプリングの文化について簡単に紹介をさせてもらいました。(クリックすると関連ページに飛びます。)
で、その後には筆者の特に好きな「和物サンプリング」や「歌モノサンプリング」についても少し紹介させてもらいました。(クリックすると関連ページに飛びます。)
今回も相変わらず、筆者のオススメな曲を紹介してくコーナーです。
今回は「ゲーム音のサンプリング」について紹介してみたいと思います。
ゲーム音サンプリングとは?
これも以前の「歌モノサンプリング」と同様に、呼び方が「ゲーム音サンプリング」であっているかどうか不安ですが、、、笑
違ったら後日訂正します、、、。
そもそもサンプリングとは、古い曲(ジャズやソウル、ファンクなど)を分解して組み直し(チョップアンドフリップと言ったりします)、そこにドラムの音やベースの音を足して新しく曲を再構築するという技法で、基本的には歌の入っていないインストバージョンを使ったり、インストがない場合でも曲のイントロやブレイク、アウトロといった歌の無い部分を抜粋して作ることが多かったりします。
「ゲーム音サンプリング」はその名の通り、世界中に出回っているコンピューターゲーム機のソフトに入っているBGMや声ネタなんかを抜粋してループさせたりピッチ(音の速さ)を変えたりして、曲を再構築するジャンル(?)のことです。
古くはファミコン、スーファミ、64、プレステ、ゲームボーイ、ゲームキューブ、Xbox等々、、、色々なゲーム機が流行りましたよね。
筆者の感覚だと、ゲーム音サンプリングは最近のゲーム機(PS4、Nintendo Swichなど)のBGMよりか、少し古いゲーム機(スーファミ、64など)のBGMの方が多くのトラックにサンプリングされている確率が高い気がします。
おそらく世代的に今のビートメイカーたちが幼少の頃に慣れ親しんだゲームがスーファミや64などが多いからだと思います。
自分もスーファミや64のゲームは家にいるときは親に怒られるまで永遠にやり続けられましたね、、、笑
個人的に特にやり込んでたのは「ゼルダの伝説」シリーズで、64から出ている「時のオカリナ」と「ムジュラの仮面」は何度全クリしたことか、、、。あれはいくらやっても飽きませんでしたね、、、笑
と、余談はそれくらいにして、、、
ゲーム音サンプリングとはどんな音楽なのか。百聞は一見に如かずということで、いつも通りどんなヒップホップトラックに化けるのか、以下動画を貼っていきますので、まずは聴いてみてください。
ゲーム音サンプリング 海外編
やはり、ゲームソフト界の重鎮といえば「スーパーマリオ」シリーズでしょうか。
コンピューターゲームで遊んだ事がある人なら誰もが一度はプレイしたことはありますよね。
1985年に「スーパーマリオブラザーズ」が発売されてから、今なお新シリーズがほぼ毎年登場するスーパーマリオシリーズ。ソフトの数は2019年現在でなんと63作にもなるそうです。
調べてわかりましたが、こんなにあったんですね、、、すごい数です、、、笑
1985年発売。
スーパーマリオシリーズ記念すべき第一作
「スーパーマリオブラザーズ」のBGM
もはやマリオの定番BGMですね。
Get Busy / Saigon
大胆にそのままサンプリングしてますね。笑
ここまで大胆だと、ヒップホップ聴かない人にも
ウケそうな気がしますよね。笑
同じく1985年の第一作
「スーパーマリオブラザーズ」より
地下ステージBGM
これもマリオシリーズでは定番BGMですね。
Super Brooklyn / Cocoa Brovaz
a.k.a. Smif-n-Wessun
こちらも地下ステージBGMを
大胆サンプリング。
同じくマリオシリーズから
ゲームオーバーのBGM
なんだかこれ聴くと悲しくなります。笑
Game Ova / Tobi Lou
2016年、バイラルヒットしたTobi Louの1曲。
ゲームオーバーBGMがローファイサウンドに
上手くアレンジされてて心地よいです。
続いて、1994年発売のドンキーコングシリーズ
「スーパードンキーコング」より水中ステージのBGM
ドンキーコングのBGMってなんか
サンプリングしたくなるような幻想的な
サウンドが多いですよね。
Eat Your Vegetables / Childish Gambino
幻想的な雰囲気がやっぱり味のあるトラックを
生み出してますね。
同じくドンキーコングシリーズ第二作
「スーパードンキーコング2」より
ゴーストコースターステージのBGM
6 God / Drake
ドレイクもゲーム音のサンプリングで
ラップしてたんですね。
ゲーム音サンプリング 日本編
日本のビートメイカーたちもゲーム音をサンプリングして、かっちょいいトラック作ってます。
RPGゲームの王道ドラゴンクエストシリーズから
「ドラゴンクエストⅢ」より
おおぞらをとぶBGM
個人的にドラクエⅥが好きですね。
(ハッサンとかテリーが出てくるシリーズ)
Decisions (Extended Remix) / Volta Masters
神奈川県出身のDJ Volta Mastersからの1曲。
ゲーム音からサンプリングしたとは思えない
メロウなヒップホップに仕上がってます。
1986年発売「メトロイド」のBGM
ダークな世界観が印象的なゲームです。
任天堂ゲームの中でも気シリーズですね。
スマブラでも大活躍なキャラクター。
中身が女性だという意外なキャラ設定にも驚きですよね。
Lost Dope / B.I.G. JOE
メトロイドが紹介された瞬間にこの曲が
来ることはわかりましたよね?笑
日本語ラップヘッズなら知らないとは言わせない。
B.I.G. JOEの獄中からの電話越しのスピット。
ULALA / NF Zessho
福岡出身のラッパー NF Zesshoからの1曲。
個人的には2年前くらいからドハマリしてるラッパーです。
すみません、元ネタは調査中です、、、。
この曲が収録されているアルバム「SPACE CHANNEL FIVE」
2曲目の「KINGS CROSS」はゲームボーイアドバンスの
ロックマンエグゼシリーズのサンプリングで
それもめちゃくちゃカッコいいです。
YouTubeに上がってなかったので、気になる方は
是非アルバムを買って聴いてください。
というわけで、ゲーム音をサンプリングしたヒップホップ音楽の紹介でした。
ゲーム音をサンプリングした曲ってなんだか聴き入ってしまいませんか。
これはきっと過去のゲーム音をサンプリングすることで、当時そのゲームで遊んでいた頃を思い出したり、なんだか懐かしくなる感情から、きっと現実逃避的な要素を持っているのではないかと思います。自分のような感情に共感を得られる方も少なくないんじゃないでしょうか。
社会人になってから、ゲームなんて全くやらなくなったなー、、、
何も考えずに時間を忘れてただひたすら遊び続けていたあの頃に戻りたいです。笑
それでは今回はこのへんで。
最後までご覧いただきありがとうございます。