ヒップホップに纏わる「腰履き」ファッションの起源

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歴史や文化

 

 

今回はヒップホップに纏わるファッションや着こなしのスタイルについて少し触れてみようと思います。

 

ヒップホップが好きな人を巷ではB BOY(ビー・ボーイ)とかB GIRL(ビー・ガール)と言ったりしますよね。

 

出典:girlschannel.net

 

最近ではタイトめなファッションが流行ってますが、B BOYのファッションの特徴って大半の方は「ツバの真っ直ぐなキャップ」「キャップの上からフードを被る」「ダボっとしたルーズなズボン」などをイメージされるでしょう。

 

ヒップホップに関心のない方からすると、特に「ダボっとしたルーズなズボン」なんかは「印象が悪い」「悪そう」というイメージが付いていて、あまり受け入れられていない印象があります。

 

しかしどのファッションにおいても成り立ちがあります。

 

今回はその「ダボっとしたルーズなズボン」いわゆる腰履きのスタイルについて、諸説ありますがその由来についてご紹介していきます。

 

 

腰履きとは?

出典:nybct.jugem.jp

 

B BOYの典型的なファッションの特徴とも言える「腰履き」

 

「腰履き」とは名前の通りズボンを腰あるいはそれ以上下げて履くスタイルのことです。それぞれ腰履きにイメージはあると思いますが、大抵の方は「いやいや、パンツ見えるって!」って思うくらいズボンを下ろして履いてる人のイメージが強いでしょう。

 

ちょっと余談ですが、筆者は今29歳で同じ世代だとわかると思いますが、中学や高校の頃の男子ってヒップホップが好きとかに限らず、みんな腰履きをしてませんでしたか・・・?ウチの地域では「腰パン」なんて言ったりして、女子からも腰履きをしている男子の方がなんとなく人気があって、もはや腰履きが美德とされていたような時代でした。笑

 

正直筆者も中学、高校と学ランで腰履きをしてしまってた恥ずかしい1人です・・・今はどうなんでしょう?現代のファッション的に学生腰パン軍団は絶滅してしまったんでしょうか・・・

 

海外では腰履きファッションのことを「Sag(サグ=垂れ下がる)」という言葉からSaggy PantsSaggerと呼んでおり、数十年にわたって知られているようです。

 

ヒップホップシーンではこの腰履き系のファッションで活動するラッパーも多くいます。

 

日本では神奈川県、相模原を中心に活動するSag Down Posse(SDP)などが有名でしょう。

 

出典:repfutekigo.com

 

中でもSDPの中心核であるSD JUNKSTAは全国でも強烈に有名なラップグループで、メンバーそれぞれが個性豊かで、ソロとしての活動も輝かしい人たちばかりで筆者もメチャクチャ好きなグループです。いつかSD JUNKSTAだけの記事も書きたいと思ってます。日本のヒップホップシーンを語るためには必要不可欠なグループです。

 

 

腰履きの起源

 

「腰履き」は歴としたアメリカ(ニューヨーク)のヒップホップ系ファッションだったそうです。由来には諸説あるようですが、その中でも特に有名な話を2つ取り上げます。

 

由来① 囚人服を模したスタイル

 

1つ目は、元々囚人服を模したスタイルだったという話。

 

囚人服のズボンには自殺防止や武器として使用されないよう「ベルト」の着用が無かったようで、これにより囚人服のズボンは自然と垂れ下がってきてしまい囚人は常に腰履きになってしまうということがあって、それが後に社会への反骨精神や囚人スタイルを模倣した囚人ではない人々も腰履きをするようになったんだとか。

 

 

由来② 貧困の事情

 

もう1つの有名な話は当時の貧困の事情による話。

 

当時ニューヨークで暮らす貧しい大人達は子供に対し満足に服を買い与えることが出来ず「大人になってからも履けるように」とあえて大きめのズボンを履かせていたそうです。その結果、自然とズボンが垂れ下がってきてしまいます。その子供達が大人になってヒップホップを開花させていったことで今の腰履きのファッションに繋がっていったという話があります。

 

 

腰履きの規制

 

現代ではファッションの1つとして一部の若者を中心に流行しているスタイルとなっている「腰履き」ですが、これが現在アメリカの一部の条例で「禁止とされている地域もあるそうです。

 

2007年にはアメリカ南部に位置するルイジアナ州の一部地域ではで下着を見せるような腰履きを条例で禁止とし、違反者には禁固6か月または500ドル(約5万4000円)の罰金に処されてしまうとか。

 

ニュージャージー州の一部地域でも腰履き禁止に従わない場合は罰金25ドル(約2700円)が科せられ、2回目以降は最大で200ドル(2万1800円)の罰金と40時間の奉仕活動を命じられるという条例もありました。今の日本では考えられません。

 

他にもジョージア州、ルイジアナ州、フロリダ州(現在は解禁)などの一部地域で腰履きを禁止とする条例が可決されており、これにより多くのの若者が起訴されているそうです。

 

更にオバマ前大統領は数年前に

兄弟たちよ、ズボンを上げろ。君らは自分の母親や祖母と歩きながら下着を他人に見せるのか。法律がどうこうより君らの下着を見たい人などいない。私もその一人だ。

と強く批判しています。

 

 


 

ファッションなんて自由だし、露出多めで過激と思えるような格好してる人は他にもたくさん居るのに、なぜ腰履きがそこまで言われなきゃいけないのか?とも思ってしまいますが、それはヒップホップが好きだからそう思えているだけなんでしょうね・・・そのうち日本でも規制とかされちゃうんでしょうか。

 

でも大人になった今、改めて考えてみると腰履きのファッションとしては全く悪い印象はないんですけど「ちょっと子供っぽいかな」と思うようになっている自分がいるのも確かです。世間はそれが更に不快に見えてしまっているのでしょうね。

 

腰履き以前にヒップホップ自体が悪そう、怖そうな音楽と偏見を持たれている方も日本では多いと思うので、ヒップホップ自体の面白さについてはファッションは関係なく、音楽や文化の面白さという違う形でもっと広まっていってほしいものです。

 

 

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